フローリングにワックスかけは欠かせません。ワックスを掛けることで色々なメリットが得られますが、作業は中々大変です。一体どういった道具があれば良いのか解らない、といった人もいるのではないでしょうか。そんな人に知ってもらいたいワックスのメリットや掛け方をまとめてみました。
1.ワックスをかけるメリット・必要性とは?
ワックスをかけるにあたって、そのメリット・必要性があまり解らないという人もいるでしょう。メリットや必要性を知っておけば、ワックス掛けもより有意義なものになります。
1-1.床を保護できる
ワックスはフローリングには欠かせないものです。ワックスをかけることによって、床をキズから守っていくことができます。例えば机やイスを動かした際にもフローリングは傷つくものであり、こういったキズからフローリングを守るのがワックスの働きなのです。
1-2.見た目がよくなる
ワックスを掛けることでフローリングに艶が生まれ、見た目的にも美しくなります。また、艶のあるフローリングは適度に光を反射するので、部屋がより明るく見えるといった効果もあります。既にキズなどがついてしまっている床であっても、ワックスは効果的。少しの凹凸であればワックスが入り込んで傷を目立たなくしてくれます。
1-3.フローリング掃除の手間がなくなる
ワックスをかけることで汚れがつきにくくなるとともにホコリも溜まりにくくなります。そのため、日常の掃除の手間が格段に減るといったメリットも有るのです。また、ワックスにをかけることで頑固な汚れが落ちやすくなるといったこともあります。おまけにワックスは撥水性がありますから、少し床に水をこぼしてもフローリングがダメになってしまうなんてこともなくなります。
1-4.肌触りも良くなる
ワックスをかけることでフローリングの肌触りも良くなります。そのため、スリッパなどを履かなくても良いようになるのもメリットです。また、ワックスをかけておけばフローリングの毛羽立ちなども抑えられ、不快な思いをすることも少なくなります。このようにワックスを掛けるメリットは多いですから、是非ともワックス掛けを習慣化してみると良いでしょう。
1-5.物件を売る際にも役立つ
ワックスを定期的に塗っておけば時間が経っても良好なフローリング状態を維持できます。それだけ物件価値を落とささずに済み、家を売る場合にも役立ちます。
2.実際にワックスをかけてみよう
ワックスかけは始めてだと「何をして良いかわからない」ものです。そんなあたなのために、ワックスかけの手順・コツを紹介しましょう。
2-1.まずは道具をそろえましょう
ワックスかけには幾つか道具が必要です。まず、ワックスを入れるバケツ、雑巾、ワックス、ワックス剥がし液、スポンジ、モップもしくはワイパーを用意しましょう。手がかぶれるのが嫌ならばゴム手袋もあると便利です。また、ワックスかけの際には家具などを動かす必要性もありますから、なるべく多人数で行うのが一番です。
2-2.まずはワックスの剥離から
最初に前回かけたワックスをフローリングから取り除くことが肝心です。剥離しないでもワックスかけはできますが、剥離をすればよりワックスも綺麗に塗れます。まずは家具などを全て出して余計なものがないようにしましょう。ワックスを剥がす際にはスポンジなどにワックス剥がし液をつけてフローリングに広げていきましょう。少し放置すると古いワックスが浮き出て液が白濁してきますから、これを雑巾やスポンジで取り除いて終わります。この後、ワックス剥がし液を取り除くためにも、水拭きを2回にかけて行っておくと良いでしょう。また、ワックスの剥離をする際には窓をあけてしっかり換気しておくことも大事です。
2-3.ワックスを掛けていこう
ワックスを剥がし終わって床が乾燥したら再度水拭きをして床の汚れを落としましょう。これが終わってやっとワックスをかけられます。ゴム手袋をはめてバケツなどにワックスを入れましょう。その後、モップやワイパーにワックスを浸してフローリングに均等に塗っていきます。塗る際にはタイルや木目に沿って塗るようにすると良いでしょう。
2-4.厚塗りを防ぐには
ワックスを厚塗りしてしまうと、ワックス乾燥後に違和感が出てしまいます。こういった厚塗りを防ぐためにも、ワックスをモップやワイパーにつけ過ぎない事が大事です。モップやワイパーにワックスをつけて直ぐに滴ってくるようであれば、少し付け過ぎなくらいです。なるべくワックスは少量ごと使うようにすると、厚塗りも防げるでしょう。
また、塗りヌラが出てしまうこともあります。塗りヌラがあると再度ワックスを塗らないといけないため面倒です。こういった塗りヌラを防ぐためにも、計画的にワックスを塗るようにしましょう。特に四隅などは塗りムラが出やすいですから注意が肝心です。
2-5.乾燥させる
ワックスを塗り終わったら乾燥させます。ワックスによって乾燥時間は様々ですが、通常は1時間程度です。乾いているかどうか確認して大丈夫なようであれば家具を搬入してワックスかけは終わりです。また、人によってはワックスを二度がけする人もいます。二度がけすれば持ちも良くなるとともに、見た目も美しくなります。余裕が有るようであれば二度がけしてみるのも良いでしょう。
3.ワックス選びのポイント
ワックスがけに使うワックス選びで悩んでしまうという人がいます。実際にどのようなものを選んで使用すればよいのでしょうか。
3-1.ワックスを選ぼう
ワックスはホームセンターでてにはいりますが、基本的にフローリングの種類に合ったワックスを選ぶことが大事です。ワックスによっては「撥水性が高い」といったように、機能も色々ありますから、比較しておきましょう。また、ワックスによっては速乾タイプなどもありますから、時間がない時にはこういったものも活用してみましょう。
3-2.気軽に使えるワックスシート
ワックスシートを活用するのもおすすめです。ワックスシートは通常の掃除で使っているフローリングワイパーに装着してワックス掛けをするもので、手軽にワックスを掛けられます。通常のワックスと同じようにツヤも出ますし、床も保護できますが、ワックスを本格的にかけるよりも持ちが悪いのが難点です。また手をなるべく汚さずに済むといった利点もあります。価格も安いですから、「部分的にワックスをかけたい」「気軽にワックスをかけたい」といった際には活用してみると良いでしょう。
4.業者に相談してみるのもおすすめ
これまでワックスの塗り方についてご説明しましたが、ワックスを塗るのは準備もかかりますし、塗りヌラが生じてしまうこともあります。そのため、業者にお願いするのも良いでしょう。プロに任せれば塗りヌラもなく、仕上がりも良好です。また、自分で塗るよりもより長持ちしやすいこともポイントでしょう。業者に頼む際の費用は実に様々ですが、通常は10畳で1万円~1万5千円程度からやってもらえます。何よりこういったプロに任せれば「家具の移動」などの危険な作業も代行してもらえます。特に1人ぐらしで自分でワックスを掛けないといけない場合にはプロにお願いすると良いでしょう。他にも、時間がない場合やどういったワックスを使用したら良いかわからない場合には業者にお願いしてみるのも良いでしょう。