エアコンは定期的に掃除しないと、内部でカビが繁殖してしまいます。そうなってしまうと最悪です。エアコンをつけている間、カビの胞子を部屋中に撒き散らすことになってしまい、いたるところでカビが発生してしまうのです。
カビのせいで病気にかかってしまうこともあるため、エアコンの掃除は健康面で考えても、大切なことといえます。
とはいえ、フィルターを掃除する程度ならばまだしも、エアコン内部の掃除は、素人には難しいものです。だからといって業者にお願いすると、料金が発生してしまいます。どちらを選ぶかということは悩ましいものですが、果たしてどちらが良いのでしょうか。双方を見比べてみましょう。
1.自分でエアコンを掃除する場合
自分でエアコンを掃除するならば、発生する料金は洗浄スプレーの料金くらいです。そのため、料金的に言えばかなりお得となります。 とはいえ、面倒だと思う人も多いでしょうし、難しい部分も多くあります。
もしかしたら、掃除の最中に失敗してしまい、エアコンを壊してしまうこともあるかもしれません。そうなれば、修理のための料金が発生してしまい、掃除を依頼するよりも遥かに高い料金が発生してしまうので、注意が必要です。
1-1.エアコンを掃除する頻度
エアコンの掃除は、1ヵ月に1回のペースで行うと良いです。もしも、エアコンを使用していない時期であれば、3ヵ月に一回ほどで充分でしょう。これをやっておけば、外観としてもキレイなまま保てますし、カビの発生を予防することもできます。ただし、洗浄スプレーによるエアコン内部の洗浄は、ここまで定期的に行う必要はありません。年に2回、エアコンを使わない時期に行うくらいで大丈夫です
1-2.具体的な掃除のやり方
エアコンの清掃を行う前は、必ず電源を抜くようにしましょう。特にエアコン内部を触る場合、感電してしまう恐れや、ショートして故障してしまう可能性があります。また、ホコリが落ちますので床に新聞紙などを敷いておくと良いです。
1-2-1.エアコン本体の外側を掃除する
まずはエアコン本体の外側の掃除を行いましょう。特に上部はホコリが溜まりやすい部分です。最初に掃除機をかけても良いでしょう。後は雑巾で丁寧に拭いてください。
1-2-2.フィンを掃除する
フィンというのは、エアコンの風向きを決める部分のことです。外せるようであれば外してから掃除したほうが良いのですが、やわらかく割れやすい部分ですので、あまり無理はしないようにしてください。
1-2-3.フィルターを掃除する
エアコン清掃と言えばフィルターです。まずはこれを取り外し、掃除機などでホコリを吸い込んであげましょう。煙草などを吸っている人は、ここがかなり汚れていることがあるので、その場合は洗浄スプレーをつけて水洗いしても良いです。ただし、再度エアコンに取り付ける際には、しっかりと乾燥させてから取り付けてください。乾燥が不十分だと、電源を入れた際に故障してしまうこともあります。
1-2-4.エアコン内部の洗浄スプレーを使用した清掃
エアコン清掃の一番危険なものがこれです。この清掃を少しでも間違うと、エアコンは一瞬で壊れてしまうことになります。注意しましょう。
まずは準備です。外せそうな部品を、最初に外しておきましょう。そして、エアコンの電極部分にはビニールなどでカバーをかけてください。ここが水にぬれるとアウトです。 洗浄スプレーをかけると、黒い水が壁から流れ出してきますので、壁を汚さないように、エアコン全体をビニール袋で囲みましょう。水の通り道を作り、バケツなどに水が流れ込むようにしてください。
準備ができたら、洗浄スプレーをアルミフィンに注意しながら吹きかけてください。その後数分待ったら、まずは歯ブラシなどで表面の汚れを落としましょう。その後は、細いスポンジでアルミフィンを一枚一枚、キレイに掃除していってください。アルミフィンは曲がりやすいのでここでも注意が必要です。少しでも取り残すと、数ヵ月後にはまたカビが発生してしまいます。
それが終わったら、今度は水をいれたスプレーを何度もかけてください。かなりの量をかけないと、洗剤の成分は落ちないので、出てくる水が透明になってからもかけ続けましょう。そして乾燥したら、エアコン内部の清掃は終了です。かなり時間がかかるので覚悟しておいてください。
2.業者にエアコン清掃を依頼する場合
自分でエアコンを掃除すると、様々な手間やリスクが発生してしまうことがわかりました。では、業者にエアコン清掃を依頼するとどうなるのでしょうか。
2-1.依頼の方法は?
業者に依頼する際には、ネットでの申し込みが便利です。検索すれば、たくさんの業者が見つかるでしょう。また、家電量販店で清掃依頼を受け付けている場合もあるので、ネット環境も情報も無いという人は、そのような場所で確認してみてください。
2-1-1.まずは見積もりをとる
依頼をしたら、エアコンの種類を尋ねられます。それを元に見積もりを行うのですが、この時の料金は変わる場合もあるので注意しておいてください。 また、そのときに清掃を行う日付も決めることになります。夏場などは業者も忙しく、すぐに来てもらえないこともあるので、清掃は春か冬にやっておきましょう。
2-1-2.キレイに清掃してもらえる
実際に清掃が行われる際には、依頼者がやることは何もありません。業者の方が部屋が汚れないように養生をして、すぐに清掃を開始してくれます。 やはり掃除の内容と質では業者のほうが上です。エアコン内部の清掃は自分で行うと、細かい汚れを全て取るのは難しいものですが、業者は高圧洗浄機で一気に汚れを押し流してくれるため、かなりキレイになります。たとえ、何かミスがあってエアコンが壊れても、保証があれば業者の責任として弁償してもらえるため、リスクは何もありません。
2-2.清掃依頼の金額は?
業者に清掃を依頼した場合、一番気になるのが料金です。そもそもお金がない、という人は、業者に依頼するわけにはいかないので、自分で掃除を行うしかありません。
価格としては、1台1万~3万円程度になります。連続で二台以上行う場合は、割り引いてもらえる事もあるので、この際家にあるエアコン全ての清掃をお願いしてはいかがでしょうか。また、室外機の清掃も依頼することもできますが、料金がプラスされることもあるので注意しておいてください。
2-3.安過ぎる場合は注意を
あまりにも料金が安過ぎる業者には注意しておいてください。エアコンのクリーニングは基本的にリスクが付き物です。安い業者は、清掃後に調子が悪くなった時の保証が無い場合もあるので、しっかりと確認しておきましょう。 また、エアコンの清掃には技術も必要です。実績が少ないような業者は、汚れを落としきれなかったり、故障の原因をつくってしまうので、業者選びは慎重に行うようにしましょう。
3.自分と業者はどちらが良い?
それでは自分で行う場合と業者に行ってもらう場合、どちらを選んだほうが良いのでしょうか。双方のメリットを見てみましょう。
3-1.自分で行う場合
自分で行う場合、リスクと手間、掃除の質の悪さという部分が出てきますが、それ以外に関しては良いところばかりです。もしも、質の良さなどを重要視する場合は、業者に頼んだほうが良いです。
3-1-1.料金がほとんど掛からない
まずは料金が一番のメリットといえるでしょう。洗浄スプレーと細いスポンジ、ビニールを買ったとしても、3000円も行かないはずです。
3-1-2.日程が自由
業者に依頼すると、忙しい時期ほど日程の自由がきかなくなってしまいます。土日が休みの人は、1ヵ月先でも掃除できない、ということもあるでしょう。しかし、自分で掃除をすれば、日程に縛られることはなくなります。
3-2.業者に依頼する場合
業者に依頼する場合は、どうしても料金がかかってしまいます。決して安い金額ではないので、金銭的な余裕がない人はかなり悩むところです。とはいえ、安全に掃除を終えたいということであれば、業者を選んだほうが良いです。
3-2-1.細かい掃除を行ってくれる
業者の一番良いところは、自分一人ではできないほど、質の良い掃除を行ってくれるところです。掃除してもそれが中途半端だった場合、またすぐにカビが生えてきてしまいます。専用機器を利用しての掃除なので、質の面ではどう比較しても業者のほうが有利です。
3-2-2.故障の心配がない
たとえ、業者があまり経験がない人間でも、間違いなく依頼者よりは知識と経験があるでしょう。そのため、故障のリスクを考えた場合、間違いなく業者のほうが安全ということになります。
4.まとめ
エアコンの掃除を自分で行う場合と業者に行う場合について紹介してきましたが、どうしてもお金をかけたくない時以外は、業者にお願いしたほうが良いです。自分で行っても、やれる範囲に限界があるため、掃除をした意味がまったく無い場合もあります。できるだけ業者に依頼するようにしましょう。