年末が近づいてくると必ず新年を迎えるためにやっておきたい事が大掃除です。家中の汚れを掃除し、要らないものを捨てて気持ちよく新年を迎えるにあたり、大掃除はまさに家の一大イベントなのです。しかし、大掃除をするときは汚れに対する正しい対処法と見合った道具を使わないと全く汚れが落ちないだけでなく、時間の無駄にしかなりません。今回は汚れを落とすのが最も難しい大掃除の難所であるキッチンの対処方法と適切な道具について考えて見ましょう。
1.大掃除の難所、キッチンについて
キッチンでは毎日のように一家のお母さんが帰ってくる家族のためにおいしいご飯を作るための大事な作業場なのです。しかし、大掃除ではキッチンが道具や洗剤をしっかり揃えても非常に時間がかかる難所である事が多く、キッチン1つに時間を大量消費してしまう事もあります。また、「キッチンの大掃除に使うときの道具は何を使えばいいのか?」「どんな薬剤を使っていいのか?使ってはいけないのか?」が非常にややこしく、事前準備もかなり大変なのです。とはいえ、毎日ご飯を作る場所であるキッチンは清潔に保ちたいものであり、何より大掃除で無視できない・避けて通る事のできないまさに「難所」なのです。
1-1.お掃除業者にキッチンの掃除の代行を依頼する
手段の1つとしてキッチンの掃除を業者に代行をお願いするというのもあります。確かに大掃除では寝室やリビンク、お風呂場などの掃除もありますので、大掃除の難所であるキッチンだけでも業者に代行を依頼できればかなりの負担減になりますし、道具や薬剤も持ってきてくれる上にプロの手によって掃除されるので安心感があります。しかし、お掃除代行をしてくれる業者を探す事から始まりますし、打ち合わせと予約のために店舗に向かったり、代行の方が自宅にお邪魔する日を前もって決める・調整する必要があります。また、キッチンのタイプによっては時間もかかりますし、何よりもお金の出費が発生するため、代行を依頼するのはまさに苦肉の策とも言えるでしょう。
1-2.キッチンで掃除すべき箇所と事前予防について
キッチンの形状やタイプによっても変化しますが、一般的にキッチンで掃除すべき箇所としては以下のような箇所があります。また、それらの箇所を普段から簡単な道具を使ってある程度綺麗にしておく事で、キッチンを大掃除する時の負担を大きく軽減できます。
1-2-1.ガスコンロ
茹でこぼし、油物を揚げたりする時に発生する油ハネが蓄積してしまい、キッチン掃除でも屈指の難所とも呼べるのがガスコンロです。こちらも茹でこぼしや油ハネが起きたりした時などは、料理が一通り終わった後にできる限り汚れを早く拭き取り、蓄積させないのが何よりも大事なのです。
1-2-2.シンク
シンクは毎日のように使用しますので、水アカや洗剤、食べ物のカスで汚れやすいキッチン掃除の重要箇所です。普段から食べ物のカスや水気をできるだけ古い雑巾や古いスポンジ等の道具を使って取り除いておくことで、キッチンを大掃除する時の負担を減らしましょう。
1-2-3.三角コーナー
シンクに関連して普段から綺麗にしておきたいのが三角コーナーです。三角コーナーに生ゴミを放置したままにすると悪臭やぬめりの原因になり、ゴキブリ等の見たくない虫をおびき寄せる原因にもなりますので、その日の内に三角コーナーは綺麗にしておきましょう。また、見落としがちなのですが、三角コーナーの水気もなるべく拭き取っておく事が大切です。
1-2-4.オーブン
最近ではオーブンも併用して設置されているタイプのキッチンも多くなりました。しかし、こういったところも油汚れや食べ物のカスで汚れやすいので、料理でオーブンを使った日は油汚れと食べ物のカスを取り除いておきましょう。そのままにしていると油汚れや食べ物のカスがオーブンをまた使った時に一緒に熱されてしまい、よりしつこいこびり付き汚れになることがあるからです。
1-2-5.床
キッチンでもう一箇所忘れてはいけない掃除箇所がこのキッチン周辺の床です。床もガスコンロやシンク同様に汚れやすく、水アカや油よごれ、食べ物のカス、普段の人間による往来によってとても汚い状態です。しかもガスコンロやシンクに比べると掃除箇所として見落としやすいため、定期的にモップや雑巾といった掃除道具を使って綺麗にしておかなければ、大掃除でキッチンを綺麗にする時に床に蓄積した汚れが思わぬタイムロスになってしまいます。
1-2-6.照明と換気扇
キッチンの照明と換気扇は他の部屋にあるものと比べると油汚れが酷くなりやすく、掃除のときにも一苦労します。照明に関しては定期的に油を拭き取り、換気扇は汚れが目立ってきたらつけ置き洗いをしておきましょう。特に換気扇の汚れが重症化すると、大掃除の時につけ置き時間が長くなったりして、無駄なタイムロスが発生します。
2.キッチンを大掃除するときの道具
道具や洗剤はキッチンを大掃除する時に必要不可欠でありますが、一体どのような道具を使うべきか迷うかもしれません。そこで、キッチンを大掃除する時に何の道具を揃えれば良いかまとめてみました。
2-1.キッチンを大掃除する時に使える道具
実際に使用する道具はたくさんあります。今回は一部ではありますが、キッチン掃除のときに使用する道具を紹介します。
2-1-1.雑巾やスポンジ
大掃除や普段からの掃除でも基本的なキッチンの掃除道具といえばこの雑巾やスポンジです。キッチンを大掃除をする場合は雑巾やスポンジは不可欠な道具でありますが、掃除内容次第では次回の使用には到底使えないほど汚れる事もあります。とても汚れが酷い場合は、そのままポイっと捨てて処分してしまうのが得策な事もあります。そのため、大掃除の時は使い捨て用の雑巾とスポンジもしっかりと用意しておく事が重要です。
2-1-2.ゴム手袋・マスク・三角巾
様々な道具や洗剤を使うキッチンのような水場や油汚れが酷く、大掃除において人間がかなり汚れやすくなる場所でもあります。そのため、洗剤等で手が荒れたり、油汚れや埃を吸い込み過ぎないようにゴム手袋やマスク・三角巾といった人間を防護する道具の存在も忘れてはいけません。
2-1-3.たわし
油汚れやスキマの汚れを掻きだしてくれる「たわし」もキッチンを大掃除する時に必須な道具の1つです。一般的な亀の子たわしを始め、最近ではキッチンの場所ごとに対応したスチールたわしや、ナイロンたわしといった様々なたわしが登場しております。注意点としてたわしを使ってはいけない箇所や物にたわしを使うと引っかき傷ができたりするので、キッチンの場所ごとに対応したたわしを使って汚れを効果的に落としましょう。
2-1-4.歯ブラシ
本来は歯を磨くために使う歯ブラシですが、毛先が広がってきているような歯ブラシはもう寿命が近くなっていますし、歯の汚れを落としにくくなります。そんな歯ブラシ等は配管掃除や細かい部分の掃除に流用する事ができますので、有効活用しましょう。また、「掃除用の使い捨てハブラシ○本セット」のような物も安く売っていますので、もし手ごろな歯ブラシが無ければこれらの掃除用歯ブラシを100円ショップなどで購入してはどうでしょうか。
2-1-5.スチームクリーナー
油汚れ落としの強い味方となる道具がこのスチームクリーナーです。スチームクリーナーは基本的に高温の水蒸気で油汚れを落としますので、洗剤を使わずにガスコンロや周辺の壁の油汚れを落としてくれます。しかし、スチームクリーナーも万能とは言えず、かなり酷い油汚れだと対応しきれない可能性もあり、ガスコンロの形状によってはかなりやりにくい事もあります。何よりも蒸気=水分が発生しますので、終わった後はビチャビチャになっている事もあり、水を使うためにスチームクリーナーが重くなりやすいのが欠点です。
2-2.使い終わった道具の収納も最後まで行う
キッチンを大掃除した時に使った道具もしっかりと後始末をしましょう。特に油汚れが酷い箇所を掃除した雑巾はもう使い物にならない事も多く、特に使い捨てタイプならば再使用はオススメできません。ただし、ゴム手袋や「たわし」はそれほど汚れたりしていないのであれば、また何かに使うかもしれませんので取っておいて損はありません。掃除に使った道具も収納・始末することで、始めて大掃除が終わったと言えるのです。また、よく使うかもしれない掃除道具はすぐに取り出せる場所、滅多に使わないような掃除道具は閉まっておくなどの分別をしておきましょう。掃除道具の収納方法もしっかりと決めておかなければ、お客様が家に来たりした時にごちゃごちゃした掃除道具見られてしまい、恥ずかしい経験をしてしまったり、また使う機会が起きた時にどこに収納したのかわからなくなる原因になります。
キッチンの大掃除についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。キッチンの大掃除の際に、この記事の内容が皆様のご参考になればと思います。