暑くジメジメした夏になると、エアコンを使用する機会が増えてくると思います。
皆さんはエアコンの掃除をしていますか?
夏や冬しか使わないエアコン。使う前にはきちんと掃除をすることが必要です。しかし、いざエアコンの掃除をしようと思っても、わからないことが多く、手を付けられないのではないでしょうか。そこで今回は、家庭でできるエアコンの掃除方法と失敗しない為のポイントについてご紹介していきます。
1.エアコン掃除前の準備
エアコンの掃除には準備が必要です。まず、道具・場所・作業時間を調べておきましょう。いくつかのポイントを押さえながら、順番にご説明します。
1-1.エアコンの掃除に必要なものは?
家庭でのエアコン掃除は、普段の掃除より手の込んだものになります。そのため、様々な道具が必要です。ここでは掃除に必要な道具、使い方をご紹介します。
●掃除機
エアコンのフィルターに付着したホコリや汚れの除去、作業途中や作業終了後にエアコン周辺を綺麗に掃除するために使用します。
●雑巾やタオル
エアコン本体や洗浄後のフィルター、作業中の濡れた箇所を拭くために使用します。エアコン1台の掃除だけでかなり汚れるため、雑巾や捨ててもよいタオルを使用するのが時間を短縮するポイントです。
●柔らかいスポンジやブラシ(古い歯ブラシ)
エアコン本体の隙間にたまった汚れやカビなどを丁寧に除去するために使用します。歯ブラシは細かな隙間を掃除するために使用します。古い歯ブラシで十分です。
●扇風機
汚れを洗い流した後のフィルターの乾燥時間を短縮できます。エアコンを止めての作業なので、暑さ対策にもなります。準備しておくと良いでしょう。
●レジャーシート、ゴミ袋、ビニール手袋、養生テープ
エアコン周辺や手の汚れ防止に使用します。普段、家事に使用しているもので大丈夫です。
このように、普段の掃除で使用しているもので十分です。 足りないものは、ドラックストア、ホームセンターで購入しましょう。
1-2.場所や時間帯は?
次に大事なのが、作業場所と時間帯です。この点を押さえておくと効率良く作業を行えます。
取り外したフィルター掃除の作業場所としては、お風呂場またはベランダ(バルコニー)が適しています。作業中のホコリやチリ、飛び散る水滴などの後処理が楽で、室内作業よりも作業の手間が少なくてすみます。
作業のタイミングとしては、よく晴れた午前中がベストです。エアコン掃除の作業時間、後処理を考えると午前中に余裕を持ってやるとよいでしょう。フィルターの洗浄を午前中のうちに済ませれば、午後の日光で効率よく乾燥させることができます。 天気予報を見て、上手く時間を確保することが大切です。
2.エアコン掃除の方法の手順とポイント
準備が整ったところで、エアコン掃除の順番とポイントを押さえてお話しします。エアコン掃除の大まかな流れは次のようになります。
●エアコンフィルターの掃除
●エアコン本体のホコリ、汚れ掃除
●エアコン本体の細かな部分(ファン、ルーバー)の掃除
●部品をセッティングして、試運転
●作業場所の後処理、掃除
これが、家庭でできるエアコン掃除に必要な手順です。それでは、各手順に沿って細かなポイントを説明していきます。
2-1.エアコンフィルター、各パネルの取り外し、掃除
最初にフィルター、パネルを取り外して掃除をします。 ここをきちんと掃除しておくことで、心地のよいきれいな風がエアコンから出てきます。
エアコン本体カバーを開ける前に電源がオフになっていることを確認してコンセントを抜きます。本体のルーバーの後ろ側に垂れ下がるように45リットル程の大きいビニール袋をつけておくとホコリ、チリなどが床に落ちるのを防ぐことができます。
その後、エアコン本体のカバーを外して手前についているエアコンフィルターとパネルを取り外します。ベランダや浴室に移動し、フィルターの汚れを外側から掃除機で吸い取り、取れない細かな汚れは歯ブラシなどで落とします。完全に落としたい場合は、シャワーで水洗いして、日当たりの良い場所に干します。 この時、フィルターを破損させないように優しく丁寧に扱いましょう。
2-2.エアコン本体、細かい部分
次はエアコン本体とルーバー、ファンなどの細かい部分を掃除します。本体には、カビやホコリが大量に付着しています。細かな部分まできちんと掃除しましょう。
エアコン本体の風が出て上下に動く部分がルーバーです。ルーバーは、力を入れ過ぎずにゆっくりと中のファンが見えるまで上げておきます。
ファンに付着したカビやホコリはルーバーを動かしながら歯ブラシで丁寧に落としておきます。ルーバーの表裏も忘れずに。 この時、濡れた歯ブラシは、汚れが残る原因となるので、乾いた歯ブラシを使用します。
全体がにきれいになったら、ファンやルーバーの隙間に残った汚れをタオルやドライペーパーで拭き取りましょう。手で届かない部分は、割り箸などにペーパーを輪ゴムで巻き付けたもので拭き取りましょう。ここでは巻き付けたペーパーが中に落ちないように注意が必要です。
拭き取りだけで落ちない頑固な汚れは、薄めた中性洗剤を霧吹きで吹き付けたり、エアコン掃除用スプレーなどを使用して落としましょう。 また、ファン部分は、手が届きづらく掃除が難しい部分です。ファン部分にストロー状の先端部品が付いたエアスプレーを吹きかけると汚れが落ちやすくなります。洗剤や掃除用スプレーを使用した際には、水でのすすぎも必要です。スプレーボトルに入れた水を吹き付けて洗剤を洗い流してください。
2-3.エアコン本体セッティング、試運転、後処理
エアコン本体の掃除が終わったら、ビニール袋やシートを取り外します。フィルター、パネルを元通りに取付けて試運転をします。中を乾燥させるために30分程運転させておきましょう。
最後に作業した場所の掃除や後片付けをしましょう。 洗面所やベランダなどに残ったホコリやカビなどを掃除します。特にエアコン周辺の床や壁や窓には汚れが残っていることが多いので、入念にチェック、掃除しましょう。
3.エアコン掃除の注意点、疑問点は?
最後に、エアコン掃除のまとめや注意点についてお話しします。 これを押さえておくことで余計な掃除の手間やトラブルなどを避けることができます。
3-1.市販のエアコン掃除道具の注意点は?
ホームセンターには便利で簡単にできるエアコン掃除道具が沢山売られています。無数にある商品の中から安全かつ、きれいに掃除できるものを選択することが重要です。
市販のエアコンスプレーなどは、便利で簡単に掃除ができます。しかし、使い方を間違えると汚れ残りや故障の原因になるので、正しい使い方を知っておく必要があります。 また、100円ショップなどの掃除道具は安くて便利に見えますが、汚れ落ちや使用範囲が限定される上、破損しやすいので、使用する際には注意が必要です。
3-2.作業全体に関する注意点は?
掃除前にはエアコンの説明書などを読み、下準備をしっかりしてから取り掛かってください。丁寧に時間をかけて作業を進めることで余計なトラブルや怪我を避けられます。
エアコン掃除の作業は、準備〜掃除完了までで3時間程度見積もっておけばよいでしょう。ルーバーやファンの掃除は汚れているほどに時間がかかりますので、心配な方はもう少し時間に余裕を持たせておくとよいでしょう。
少ない労力で後処理が済むように、近くにゴミ袋を置いたり、壁や床などが汚れないように工夫すれば、作業時間帯を短縮できます。
3-3.業者については?
もし、自分では対処できない程の酷い汚れが付いていたり、掃除の時間が取れない場合は、専門業者に相談、依頼をしてみましょう。 素人がやみくもに掃除をすると、故障の原因になりかねません。業者の作業を見学すれば、自分で掃除する際の勉強にもなります。 お金はかかりますが、時間と手間を考えると賢い選択とも言えます。
4.まとめ
家庭でできるエアコンの掃除方法や細かなポイント、注意点についてお話ししました。 初めてやる方にとっては、準備などに手間がかかる事が多いですが、長く快適にエアコンを使用するために掃除はマメに行いましょう。